四国八十八か所車お遍路の難所
四国八十八か所、車お遍路さんでお参りしたなか、車お遍路の難所、危険な道と場所をまとめてみました.車で出かけられるお車遍路さんの参考にして頂ければと思います.
10番 切幡寺
まだまだ、四国お遍路の難所として序の口であるが、『本当に車で進入していいの?』と不安になる難所です.まずは一直線の門前町が待ち構える.
序盤のこの道は、ある程度、先の見通しはいいので、行く先に車がいないか確認できます.狭い道路に入った瞬間『手打ちうどん』の白い看板を発見できれば進む道としては間違っていません.
狭い直線コースを進み、突き当りには鈴鹿サーキット張りのシケイン(鋭いS字カーブ)があります.ここまではNet=Googleカーが入っているようですが、高速道路の架橋下以降の道路情報はありません.
お寺はその先にあるのですが、門前町の道の狭さにビビッてしまい・・・
この先に進んでいいのか不安になり、車から降りて歩いて確認したくらいです.
しかし、安心して下さい.高速道路の高架下あたりまでが狭さのピークで、そこからはそれほどでもないです.高速道路の高架を過ぎれば、お寺まではもう少しです.思い切って最後まで奥まで進みましょう.山門の近くに駐車場があるのですが、さらにその先の納経所横にも駐車場があります.足腰に自信がない方は勇気をだして行き止まりまで突っ込みましょう.納経所近くの駐車場に到着します.
詳しくはこちらにまとめています>>四国お遍路の難所10番切幡寺の道のりの紹介
12番 焼山寺
『お遍路駅』ってなんやろ?途中、大きな看板があるのですが、その看板を見て『プっ』って笑った人は後で地獄を見ますよ.この看板までの道のりも相当な狭さで、お遍路駅まではバスが侵入してきます.車のすれ違えの対向できず、立ち往生する可能性もあります.”四国のお遍路さんは狭い道が多い”という噂を聞いてから出発しているお遍路さんも多いかと思いますが、車お遍路さんの最初の試練となります.もしかしたら壁に車のボディーを擦るなどもあるかもしれません.ただ、そんなのはまだマシなほう・・・修理代が必要なだけで、命を失うことはありません.しかし、”お遍路駅”を過ぎてからはガードレールもないような断崖絶壁で対向車を迎えるようなポイントがいくつかあります.決して無理をせず、慎重に進みましょう.
でも、ご安心下さい・・・比較的安全な迂回ルートを紹介します.
12番 焼山寺 迂回ルート
事前にNetなどで調べていたのですが、今回はお遍路レポート優先で、あえて恐怖のルートを選択しました.通常は迂回ルートでお参りする参拝者が多いようです.無理して順番通り行くことをせず、『安全』を優先されることをお勧めします.
効率も優先しつつ、安全に迂回できるお勧めルートは
11番→17番→16番→15番→14番→13番→12番→18番
です.この順番で行くと、比較的安全なルートで周れます.11番から12番が『遍路ころがし』と言われるような難所になっていますが、12番から13番はそうでもありません.11番から18番だけは安全優先で、変則で周る作戦です.11番から17番への移動は無駄なような気がしますが、地図を見て頂くと、17番から12番までは理想的な効率的なルートで周っていることが分かって頂けるかと思います.
14番 常楽寺
マ~ジ~か~という狭さと、ここ曲がるん?、、、ありえへん、お寺に近づくにつれ、かなり狭い道になります.無理をせず、ヤバいと思ったら、カッコ悪いとか思わず、車から降りて目視しましょう.擦って寂しい思いになったり、脱輪するよりはマシです.
また、14番はお寺さんの電話番号を入力してカーナビの誘導に任せるとたどり着きません.14番常楽寺の駐車場はココです.しっかりと、パッドや携帯の地図で駐車場ターゲットを確認してから近づきましょう.カーナビで県道からこの信号を曲がるよう指示があるかと思います.2017年版で地図更新したカーナビでも役に立ったのはここまででした.狭い道に入ったら、1つ目の信号を右に曲がります.・・・偉そうにHPで案内していますが、実は私、2回も通り過ごしました.”常楽寺→”の看板があるのですが、めちゃくちゃ小さいので見逃してしまいます.運よく小さい看板を見つけて右折できたとしても・・・ここからカーナビがほとんど役に立たなかったイメージです.さらに狭い道を冷や汗をかきながら進むのですが、常楽寺の駐車場に入る次のポイントはココです.鳥居がありまして、看板を見ない限り、ここに車を侵入させてもいい感じは絶対しません.しかし、この鳥居の横を通って進まない限り、常楽寺の駐車場にはたどり着けません.
前日の早朝から1番に入り、提案している12番の迂回ルートを選択すると、この14番さんあたりは2日目の朝に回るスケジュールになるかと思います.平日の朝7:30~8:30は車社会の車通勤の時間帯と重なります.それなりの経済効果を地元にもたらしている、よそ者の我々お遍路さんなんですが、、、車社会の地域で通勤時間帯に怪しい車の動きをしていると、地元民からすると”迷惑”以外、何物でもありません.早朝の常楽寺は、ご近所さんにも迷惑をかけないよう、事前にGoogleマップでルートを頭に叩き込んでから予習しておきましょう.(自分はできなかったので、次に行かれる方への啓蒙活動の1つです)
15番 国分寺
お遍路の14番ー15番は、急がば回れです(192号線経由).事前情報として入手していましたが、昨年、5ナンバーの小さい車になったので、あえてナビ通りに突入しました.確かに、3ナンバー車だと車のホイールに傷をつけてしまいそうな狭い道がありました.お遍路の14番ー15番は192号経由がお勧めです.カーナビをセットしつつ、田んぼと住宅の間に入る道をしっかり見極めましょう.
21番 太龍寺
鶴林寺(20番)から太龍寺(21番)までの道のり.鶴林寺までの直前もかなりヤバい系の道ですが、そろそろ、”崖でなければ落ちることがないので安心”という錯覚が生まれる20番台です.すごく景色がいいのでよそ見しがちというのが難所の理由です.急に狭くなったり、民家ある周辺では道幅がほぼ車の幅という細い道が意外と長く続きます.道が細くなったら、近く、遠く、近く、遠く・・・目の前を注意しながら、対向車の状況に注意しながら走りましょう.カーナビや音楽も消して運転に集中するべきポイントです.
27番 神峯寺
お寺に近づくにつれ、急な坂、急なカーブが待ち受けています.田舎の田んぼ道などでよく見かける、一度、逆側に膨らんで曲がる軽自動車(おそらく古い車時代の癖)の運転技術が必要なくらいの急カーブがあります.普通に前に進む運転で、ハンドルを全開まで回すカーブがいくつかあります. 下りはしっかりエンジンブレーキを使いましょう.ところで、ハイブリッドカー所有者の方『B』レンジにギアを入れたことありますか?意味はご存知でしょうか?『B』レンジの使いどころはココですよ!普段、操作ミスくらいでしか入れない『B』レンジはエンジンブレーキが効くギアです.何代か前に乗っていた車の『1』とか『2』とかのギアに相当するものです.下り坂のハイブリッドカーで、バッテリーが満タン状態だと、モーターの発電用ブレーキが効かなくなる可能性があるようです.普通の車のようにブレーキパッドだけでブレーキをかけてしまう可能性があるようです.昔の車のようにブレーキパッドが熱くなって、ブレーキが効かなくなるなんてことはないと思いますが、安定走行のためにもエンジンブレーキを使うほうがよさそうです.
残り2kmは急こう配+急カーブ+細い道を進むしかないのですが、そこまで続く2本の道は西側を選択すると2車線の走りやすい道路になっています.
28番 大日寺
それほど距離はないのですが、いきなり切り返し必須の急カーブの方向転換が必要になります.やっと曲がったと思ったら、意味不明のポールが待ち受けています.その先は運、不運になってしまうでしょうか.とにかく運次第で対向車が来てしまったら諦めるしかないです.
32番 禅師峰寺
真っすぐな道なので、カーナビ的にもたいしたことないと思いがちです.苦労を知らぬが仏的な道で、対向車が来なければ、これが車お遍路の難所?と疑ってしまうくらいです.私は運よく、帰りに2回ほど車と対向しただけですが、後から思い出すほど二度と通りたくないほどの狭い道です.あのあたりで対向車がきたらいったいどうなるんだろう?通り過ぎてから恐怖が湧いてくる道です.まあまあの住宅街で、何故こんな細い道が残っているのか理解不能なお遍路道です.基本、真っすぐな道なので、先の先を見て、もし対向車が見えたら、相当遠くても、早めにすれ違える退避場所を探して待ちましょう.
35番 清瀧寺
『対向車が来ませんように』、と心から願った道です.お勧めするお遍路モデルコースで、予定通りに消化すると、35番清瀧寺は早朝に通過しますので対向する確率は低いのですが、それにしても本当にヤバい道です.実際の狭い道は1kmほどなのですが、あまりに細くて、対向できるスペースの少ないことに気づくと一気に恐怖心が湧いてきます.今ここで対向車と遭遇したら、このクソ細い道を何百mバックせなあかんねやろ???考えるだけでゾッとします.私の運転が下手というのもありますが、これまでの人生の中で、二度と行きたくない道、No1です.マジここ行くんか1、マジここ行くんか2.このまま進んでいいですか~と、心の中でお釈迦様に叫びながら運転しました.
運転が苦手な方はハイヤーを使う方法があります.
プロはカーナビにでてこない別ルートを選択します
41番 龍光寺
お寺が先なのか、民家が先なのか、道が最後なのか?・・・何でここに道できたん?作ったん?通らせようとしたん?ほんとうに疑問だらけの道です.おそらく、車のない時代の道幅なんでしょうね.最後の200m弱が地獄のロードとなります.基本的に車とすれ違うスペースはないので、対向車が来ないタイミングで通過するしか方法はありません.しかし、これ見て下さい、先には石の階段が見えるだけで、駐車スペースらしきものが見えないんですよ.でも安心して下さい、石階段の左側に駐車スペースがあります.
寺側から見た細い道
Cセグメントの車幅でいっぱいいっぱいというのが分かります
拡大写真 ブロック塀だったり、軒の張りが迫ってくる感じですごく怖いです.しかも、小さい縁石があるんです.インチの大きい、高級ホイールつけてる車は特に注意が必要です.
46番 浄瑠璃寺
モナコのローズヘアピン顔負け、浄瑠璃ヘアピンが難所となります.カーナビが何か言ってますが(曲がれと)、誰がこの道を曲がって入ろうとしますか???いくらカーナビに指示されても、常識人なら決して回り込もうなん思わないような道です.確実にここを曲がることを知ってたとしても無理して入らないでしょう.ここは無理せず、一旦やり過ごして、広めの場所でUターンして楽に入りましょう.
以前は人しか通れないような道だったのですが、車が入れるようになりました.まだ最新の地図にも掲載されていませんが、カーナビで近づいたらこの道を入ると安全にお寺さんに入れます.
60番 横峰寺
いや~この道は何度通っても・・・むしろ、回数を重ねるほど嫌になります.
60番横峰寺は『平野林道』という有料道路(1,850円)が狭いんです.対向できないような道を片道5kmを走り続けます.この道が有料道路?と思うと、ちょっと腹が立つかも・・・さらに、噂で聞いている以上に長く感じると思います.運転が苦手な人は少し手前にある参拝バスを利用すという方法もあります.料金は1,800円ですので一人旅の場合はバスのほうがコスト的にもお徳です.霧が深い日も多いようで、冬場は雪や凍結もあるようです.駐車場近くに近づくと、歩き遍路用と分岐する道があります.そのまま真っすぐ駐車場に進みましょう.輪達があるので車が入れそうな感じがするのですが、利用できるのはお寺さん関係者だけになります.
60番横峰寺は『平野林道』を動画にまとめてみましたので参考まで
78番 郷照寺
運良く、対向車に遭遇することなく駐車場に到着しましたが、後から考えるとゾッとするような細い道でした.最後の100mが地獄のロードとなります.それほど広くない山門を車で侵入します.
ここバックしたくないですよね・・・狭い道から狭い道に入るので、後方確認もできません.山門から駐車場までは100mちょっとと短いのですが、狭くて対向できない道になります.一直線の道ならいいのですが、S字になっているので、先が見通せないというのがお遍路難所道と言われている理由です.厄除け大師様が祀られているということで人気のお寺さんなので、写真のような駐車場が3つあります.