お遍路参拝お作法

お遍路の参拝お作法を紹介します

お遍路の1番さんのお参りのお作法の動画

1、山門(さんもん)

まずは、山門(仁王門)前で一礼して境内に入る
大窪寺(88番)おおくぼじ

2、手水場(ちょうすば)

手を洗い口をすすぐ:柄杓を右手で持ち、右手で水をすくいます.まずは左手を清め、柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める.そのまま、左手に水を受け、その水で口を漱ぐ.最後に柄杓を縦にし、残った水で柄を洗い流すように清める.大窪寺(88番)おおくぼじ

3、鐘楼(しょうろう)

鐘を2回(優しく)撞く.民家に近いお寺は一般寺の鐘撞を禁止にしているところもあります.お寺を出るときに鐘を撞くのは『出鐘』と言って縁起が悪いようです.参考>お遍路禁止事項まとめお遍路鐘楼

4、本堂

四国お遍路マイカー・灯明、ローソクを1本立てる
・お線香を3本立てる(奥から1本ずつ)
・鰐口(わにぐち)1回ならす
・納札、納札箱にお札を納める

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①合掌礼拝
②開経偈(かいきょうげ)を1回
③懺悔文(さんげもん)を1回
④三帰・三竟(さんき・さんきょう)を3回ずつ
⑤十善戒(じゅうぜんかい)を3回
⑥発菩提心真言(はつぼだいしんしんごん)
⑦三摩耶戒真言
⑧般若心境 1回
⑨御本尊真言 3回 各札所の本尊の真言
⑩光明真言 3回
⑪ご宝号 3回
⑫回向文 1回
⑬合掌礼拝

あまりに長いので通常は
①合掌礼拝
⑧般若心境 1回
⑨御本尊真言 3回 各札所の本尊の真言
⑬合掌礼拝
の方がほとんどです

5、大師堂(だいしどう)

四国お遍路マイカー

⑨の御本尊真言以外、本堂と同じ手順でお参りする

6、納経所(のういけいしょ)

ご朱印を頂く
納経帳:500円
納経軸:700円
白衣 :300円
2024年4月1日から納経料金改定
車お遍路2巡目
最後に御影(おみえ・おすがた)を頂きます

とは言っても、実際の参拝は・・・

そりゃ本来は正規の手順で参拝するのがいいに決まってるんです.しかし、時間もかかるので省略している参拝客がほとんどです.

1:山門の前で一礼
2:手水場でささっと
3:鐘は雰囲気的に撞いてよさそうならやさしく1回
※おふざけ的や子供の興味本的な鐘撞きは絶対にNGです.ロープに鍵をかけてるお寺もあります

4:本堂
灯明、ローソクを1本立てる
お線香を3本立てる(奥から1本ずつ)
鰐口(わにぐち)1回ならす (円盤投げみたいなやつです)
納札、納札箱にお札を納める
般若心境 1回
御本尊真言 3回 各札所の本尊の真言

5:大師堂
灯明、ローソクを1本立てる
お線香を3本立てる(奥から1本ずつ)
鰐口(わにぐち)1回ならす
納札、納札箱にお札を納める
般若心境 1回

6:終わったらすぐに納経場へ
プロのガイド(運転手)付きの場合は参拝中にガイドが納経を済ませてくれます.
ほとんどの参拝者はこんな感じです.