2024年は逆打ちの年

2024年の今年は四国お遍路『逆打ち』の年になります．
ようやくコロナも明け、2024年はマスクなしのお参りができるようになりました．

2024年は逆打ちの年

お遍路さんの『順打ち』『区切り打ち』などはなんとかく分かりますが『逆打ち』ってなんのことなんでしょう？

四国お遍路の『逆打ち』の意味は？

1番さんから順番に88番まで順番にお参りすることを『順打ち』と言います．
88番から1番まで逆順にお参りすることを『逆打ち』と言います.

88番から1番まで『逆打ち』にお参りいうのがありますが、？何か特別な意味があるのでしょうか？

四国お遍路のお参り、『逆打ち』の意味を詳しく説明します．

お遍路の『逆打ち』の年は『うるう年』と同じ

『逆打ち』の年は 2020年、2022年、2024年、2028年と、4年の1度ある”うるう年”とちょうど重なりなります．オリンピックイヤーという言い方もできますね．

お遍路の『逆打ち』はクイズダービーの最終問題と同じ倍率

『さらに倍』・・・（大橋巨泉）ドン
通常年度でも『逆打ち』は『順打ち』の3倍の功徳やご利益があると言われています.
さらに、うるう年に『逆打ち』すると・・・
例えるなら、クイズダービー最終問題的な効果があるということです.
3倍ということは、倍率ドン！2倍の”はらたいら”ではなく、3倍になる三択の女王”竹下景子”さんが正解して6倍になるという、うるう年の『逆打ち』は、それくらいすごいことなんです.ただ、ここで言えるのは”篠沢教授に全部”と捨て身になるほど無理をする必要はないということも言えます．

70年代前半までに生まれていないと、意味が分からないと思います.
分からなくていいです、この
”クイズダービー理論のこのことが分らない若年層の初心者お遍路さんは素直に『順打ち』”
をお勧め致します．

1975年生以降の生まれくらいでしょうか、クイズダービー理論や、八時だよ全員集合の『おいっす！』の意味を理解できなお遍路さん！タケちゃんまんやブラックデビルの正体が分からないあなたは『順打ち』世代なのです.

続いて、お遍路さんの『逆打ち』についての由来をご説明致します.

『逆打ち』由来

四国お遍路の『逆打ち』の由来は”衛門三郎伝説”というの物語からはじまります．

衛門三郎伝説とは

天長年間（830年ころ平安時代）、伊予国を治めていた河野家の一族に衛門三郎という豪商がいました.この三郎という人物はなかなかの悪者で、欲深く人徳もなかったようです.そんななか、ある日、三郎の家の門弟で托鉢（たくはつ）をしようとした僧侶がいました.意地悪な三郎は何度も追い返したそうです.それでも何度も来るので、とうとう僧侶の鉢をたたき割ってしまったそうです.

そうなんです、
なんとなくお気づきになりましたでしょうか、、、
その、ある、僧侶というのは・・・
そうなんです、弘法大師様だったのです.それ以来、三郎に身の回りでたいへんなことが立て続けに起きる！不幸が続きに続き、8人いた子供も全員死んでしまったそうです.

なんとかこの不幸の流れを断ち切ろうと、お詫びと許しを請うため、弘法大師を追いかけたようです.しかし、20回周っても会えなかったようです・・・
そして、苦肉の策として逆に回ってみたそうです.
これが『逆打ち』誕生のはじまりと言われています．

引き続き逆回りで弘法大師を探していたのですが、12番の焼山寺の近くで病に倒れてしまいます.
そんな死にかけのタイミングで弘法大師が現れたそうです.
お詫びを受け入れてくれただけでなく、弘法大師はなんと、死ぬ前の望みを叶えてくれるというではないですか.

三郎は、生まれ変わったら心を入れ替え、人の役に立ちたいと言ったそうな.すると、弘法大師はそこらへんに落ちている石っころに『衛門三郎再来』と書き、手に握らせたそうです.

翌年、河野家に左手を握りしめた男の子が生まれました.その赤ん坊を祈祷してもらうと、握っていた手から『衛門三郎再来』と書かれた石が出てきました！マジですか！その石はお寺に納められ、今も大事に祀られているそうですとな.ちゃんちゃん、というのが衛門三郎伝説の物語です．

この衛門三郎伝説が四国巡礼の旅、四国お遍路の起源とも言われています.
『逆打ち』するとどこかで弘法大師様と会えるという伝説もこの物語が由来のようです.

なぜ『逆打ち』ご利益が倍増するの？

『逆打ち』をすると、『順打ち』と比べて3倍の徳を積むことができると言われています．所説あるのですが、昔のお遍路さんは『順打ち』でもたいへんな時代．そんな中、情報の少ない『逆打ち』のお参りは困難で危険も伴ったようです．最近でこそカーナビや『逆打ち』専用のガイドブックがるのでお参りしやすくなっていますが、一昔前は命がけのお参りなるということもあり3倍の功徳が得られるといわれています．

2巡目の新米お遍路さんが『逆打ち』をやってみた

イメージなどは個人的な印象、見解なのでどうでもいいのですが、車お遍路で、間違いなく１つ言えることがあります.『順打ち』でも狭くて怖い道路がたくさんあるのに、それを逆行する『逆打ち』の車お遍路は、狭い道での対向車に遭遇する確率が上がるということです.

ご利益は分かりますが、少なくとも3巡目くらいまでは『順打ち』がいいような気がします.苦労を知らないが故かもしれませんが、88番から1番に到着したときの達成感のイメージが湧きにくいです.

運転に慣れている方ならいいですが、私のように週末ドライバーで、普段は電車通勤で町にしか住んだことがないような人間には『逆打ち』の運転は恐怖以外何物でもありません.対向できない、車1台ようやく通れるような細い道なのに、一方通行の看板がない・・・そういう意味が分からい細い道が、四国お遍路さんでは延々1400km続きます.『順打ち』の順番通りでも大変ですので、『逆打ち』の運転は相当な覚悟必要ということだけはお伝えしておきます.
＞逆打ちの実話

お遍路さんの『順打ち』は1番の霊仙寺から2番、3番と時計回りで順番にお参りするのに対し、88番の大窪寺か87番、86番と反時計まわりに回ることを『逆打ち』といいます．

4年に1回ご利益が倍増する『逆打ちの年』というのがあり、オリンピックの年、うるう年の年がそれに当たります．
『逆打ち』は『順打ち』の3倍のご利益があり、さらに『逆打ちの年』にお参りすると2倍の功徳が得られるといわれています．

要するに『逆打ちの年』にお遍路参りをすると普段の『6倍』徳が得られるのです．