
お遍路さんで使う数珠は専用のものがいるのでしょうか?
どんな数珠がいいのでしょうか?
数珠の種類には「本式」と「略式」があります

数珠には108つの玉がある『本式』と玉の数が少ない『略式』があるのじゃ
普段使っている数珠があると思うのですが、108つの玉より少ない『略式数珠(片手数珠)』を利用されている方が多いのではないでしょうか.これから88ヶ所のお遍路さんをお参りされる予定で、もし新調される方は思い切って『本式数珠』を購入するのもいいかもしれません.

結論を言うぞ、もし普段使われている数珠があれば、まずはその数珠を使ってお遍路さんのお参りをはじめで問題ないぞ
お遍路さんで使う数珠
宗派ごとに『本式数珠』というのがありますが、ほとんどの宗派は真言宗と同じで108つの玉の数珠になります.もし、お家が仏教であればどんな宗派でも108つの玉の数珠を購入しておけば間違いがありません.また、四国お遍路さんを周られている方のほとんどは『本式数珠』でお参りされている印象です.
数珠に男女の違いはあるのでしょうか」

数珠に男女の違いはあるの?
数珠は数珠なのですが、仏教的な意味より男女の違いは見た目の違いがあります.
主玉の大きさ
ジェンダーと言われる時代にそぐわないですが、江戸時代前からの価値観でしょうか
・男性用:10~12ミリ
・女性用:6~8ミリ
というのを令和の時代も受け継がれています.
デザイン
令和の時代、昭和のおじさんが女性らしいと言うと問題になる
女性は綺麗でかわいらしい玉の数珠を選べばいいのではないでしょうか
男性用
透明性がなく、力強い感じの数珠が多いです
女性用
透明感があって、ピンクなど華やかな色が多い印象です
子供用
大正生まれの祖母に連れられ、おばあちゃん子の私はこのような短い数珠をあてがわれていました.私、かなり偏差値の低いアホな子だったのですが、お葬式や法事の美味しい食事が目的で、大人の世界だけの挨拶やお作法だけはできる子だったよな気がします.
葬儀や法事で普段使いしている略式数珠(片手数珠)
法事やお葬式用の準備されたかたは略式数珠(片手数珠)の方が多いのではないでしょうか.確か私の数珠は1万円くらいでした.所帯を持つときに持っておいたほうがいいと、親に言われるがまま購入した数珠は『略式数珠』でした.
このような玉の少ない短い数珠を略式数珠や片手数珠といい、宗派を選ぶことなく利用できる数珠になります.
お遍路さんで利用している数珠
今となってはもっと高級な数珠を購入しておけばよかったと後悔しているのですが、1番さんで『本式数珠』を購入しました.
お遍路さんのお参りの際はこの108つの玉の『本式数珠』を利用しています.
1番さんで4000円くらいだったかと思います.
『本式数珠』と『略式数珠』の違い
『本式数珠』は、宗派ごとの本来の意味を持った数珠になります.それぞれの宗派の正式な形のお数珠になり、微妙にそれぞれ違います.せっかくに機会なので、お家が仏教徒の方は調べてみてはいかがでしょうか?若い方は実家の宗派分かっていますか?
『略式数珠』は宗派を問わず使える数珠で、別名『片手数珠』とも呼ばれています.
一般的なマナーですが、数珠の貸し借りは原則禁止ということになっています.数珠はお守りであり、自身の分身になります.また、数珠は持ち主と仏様を繋ぐ唯一の仏具になりますので数珠の貸し借りはよくないことになっています.