白衣(びゃくい)と笈摺(おいずる)の違い
お遍路さんのユニフォームに同じような白衣(びゃくい)と笈摺(おいずる)という着物(法衣)がありますが、違いは何なのでしょうか?
白衣(びゃくい)
白衣(びゃくい)は袖のあるもの、笈摺(おいずる)は袖のないベストのような法被という説明が多いようですが、実際は袖あり、袖なしの両方の白衣があります.
男女の違いなどはありませんが、女性は袖あり、男性は袖なしを選択される方が多いです.お遍路さんのユニフォーム的に利用するのは『白衣(びゃくい)』のほうになります.
お遍路さんのユニフォーム的に利用するのは『白衣(びゃくい)』のほうです
夏場は汗で汚れますので、季節のいい春と秋にTシャツの上から羽織るといいです.
笈摺(おいずる)
笈摺(おいずる)は主に朱印用に用いる白衣になります.亡くなった方が羽織ったり、棺桶に入れ、永久の旅立ちの際にまとう衣装になります.要するに亡くなったときに羽織るための白衣です.
ですので絶対にダメというわけではないですが、お遍路のユニフォーム的に羽織ってお参りするには適していません.
『笈摺(おいずる)』は亡くなってから着るニフォームです
袖のないベストのような法被という説明が多いですが、四国88ケ所用の笈摺(おいずる)は袖があるものが多いです.四国お遍路88ケ寺の御朱印を捺す必要がありますので、袖がないとスペースが足りないという理由です.
笈摺(おいずる)は朱印が捺しやすいように、各札所の番号、寺院名、御詠歌が予め印字されています。また、笈摺(おいずる)は朱印が写って汚れないよう、笈摺専用の畳み方があります.