四国お遍路のお線香

四国お遍路のお線香

四国お遍路で必要なお線香の本数

四国お遍路のお参り、1ケ寺につき『本堂』と『大師堂』の2ケ所
八十八ケ所ありますので、 2× 88 = 178本
最低でも176回お線香が必要になります.

お線香は1回のお参りで3本使いますが、3本だけ取り出す行為ってわりと難しい作業なんですよね.落としてしまったり、折れてしまったり・・・何かいい方法はないのでしょうか?

箱やケースから3本だけすっと取り出せたときはいいのですが、1本多いや足りないパターン、地面に落としてしまったり、普段やらない慣れない動作なので、取り出す際にお線香を折ってしまったりもします.
折れてしまうと、ゴミとしてすぐに捨てる場所もなく、戻したくもないし、そのままカバンの中にも入れたくない・・・ものすごいやっかいな代物になります.

箱タイプだと2箱ほど必要になります.

お線香専用ケース

お遍路さんのお参りで活躍するのがこのようなタイプのお線香専用ケースです

四国車お遍路_お線香入れ

慣れると3本だけスッと取り出せるお線香専用ケースがお勧めです

3本をすっと取り出せると、それだけで何故か幸せになってしまうのが不思議.
8番さんで購入したのですが、20番さんあたりで慣れてきたころのは、一振りで3本スッとだせるようになりました.

お線香の種類

お線香は煙の多い『杉線香(すぎせんこう)』と煙の少ない『匂い線香(においせんこう)』に大きくわけられることができます.代表的なものには『白檀(びゃくだん)』、『沈香(じんこう)』、『練り香(ねりこう)』などがあります.

野外でのお供えですので、個人的には色や香りなど好みで選べばいいかと思っています.
個人的に好きなのは『紫』です、なぜかカッコいいんですよね.
真言宗お線香3本

紫や青のお線香がカッコいいかもです.
朝一はこんな綺麗なんですよ.
四国車お遍路_お線香入れす.

お線香を供える際の注意事項

・お線香にできた炎は手で仰いで消す
・お線香のお供えはできるだけ香炉の中心から立てる
・混んでるときはローソクの火でお線香をつけない

マナー的にはライター(マッチ)→ローソク→お線香の順番で火を着けることと言われています.
ただし、混んでいるときは渋滞を避けるため、一旦ローソク立てから離れてライターでお線香に火を着けるようにしましょう.

何故、口の息を吹きかけて消したらダメなの?

お線香を上げるということは、仏様にお線香の(煙)香りを召し上がって頂くということです.
自分を清める意味もありますが、召し上がって頂く香り(煙)に、人間の口からでる汚らしい息で神聖な線香の火を消すのはご法度ということです.手もけがれているのですが、数珠を持つことでリセットされますのでセーフということになります.