お遍路とは?

お遍路って何?

お遍路っていったい何なのでしょう?

若いときにはまったく興味のなかったお遍路の旅.意味が分からなかった旅なのですが、一番分かりやすいのが巡礼グッズのバックに書かれている『同行二人』の意味を考えるところからではないでしょうか.恥ずかしながら、私もこのあたりの意味がまったく分かっていませんでした.同行してくれるのは弘法大師(真言宗の宗祖)、後の空海です.弘法大師様と四国八十八ヶ所を巡礼し、自分を見つめ直す旅という人が多いようです.修行や、供養など、ひとそれぞれ、さまざまな理由で巡礼するようです.お遍路とは弘法大師(空海)ゆかりの四国88ヶ所のお寺を巡る、約1,200年の歴史を持つ巡礼の旅のことをいいます.

巡る場所:四国の88ヶ所のお寺(霊場)
距離:全周 約1,200km
同行者:いつも弘法大師様が一緒(=「同行二人」)

修行・供養・自分探し…理由は人それぞれですが、車なら7〜10日ほどで一周できる旅になります.

お遍路さん初心者の「素朴な疑問」

※車お遍路前提

お遍路のマナー

巡礼するのに決まり事はあるのでしょうか?

目的は人それぞれですが、巡礼者は同じ旅人仲間と考え、道中の仲間の無事を願い、気遣い合うというのがマナーとなっています.服装やお参りする順路などは自由にすればいいという方が多いです.しかし、最低限のマナーやルールは存在しますので紹介します.

・境内は左側通行
・菅笠以外の帽子は参拝、納経所で脱ぐように
・読経、参拝は端っこで
・鐘はできるだけ優しく撞く(近所迷惑にならないように)
・お賽銭は投げ込まず、そっと入れる
・ローソクはできるだけ奥側に
・手水場のお清めで使った柄杓の柄は残った水で清めよう
・トイレと食事のときは輪袈裟を外す
・橋を渡るときは金剛棒を地面に突かない

などがあります.

『言い伝え』 → 『マナーレベル』 → 『絶対アカン』禁止レベルごとに紹介します
>お遍路の禁止事項まとめ

お遍路の歴史

邊地(へち)信仰→邊路(へじ)→遍路となったようです.邊地(へち)信仰とは特に四国だけでなく、吉野(奈良)や熊野(和歌山)などで修行して信仰を深めることだったようです.そんな中、弘法大師が四国の厳しい自然で修行し、6年目に室戸岬で悟りを開いたそうです.その際に四国各地で開いた寺は39ヶ所になります.(88ヶ所ちゃうんか!突っ込み)その後、弘法大師は高野山に入定したようです.弟子たちにより弘法大師信仰が説かれるようになり、当初は行者や修行僧が四国を巡業するようになったようです.そこから徐々に一般庶民にも広がるようになり、江戸時代に、今でいうガイドブック(『四国辺路道指南』しこくへんろみちしるべ:真念)が発行され、現代の四国お遍路の同行二人(どうぎょうににん)の旅の原型ができたようです.さらに、邊地(へち)信仰→邊路(へじ)→遍路と、一般的な表記になったのもこのころのようです.

四国お遍路はなぜ88ヶ所なの?

四国お遍路八十八ケ所の巡礼となっていますが何故ですか?

なぜ「八十八」ヶ所なのか?

弘法大師が四国で開いたお寺は、当初39ヶ所だったと伝わります。では、なぜ最終的に「八十八」になったのか。じつははっきりした定説はなく、いくつかの説が語り継がれています。

説1

厄年の合計

男の42歳・女の33歳・子どもの13歳、三つの厄年を足すと 88。厄を落とす巡礼にふさわしい数、という説です。

42 + 33 + 13 = 88
説2

煩悩の数

人の心には 88の煩悩 があるとされ、八十八ヶ所を巡るうちに、一つずつ煩悩が消えていく――という考え方に由来する説です。

説3

「米」の字を分ける

「米」という漢字を分解すると 八・十・八。五穀豊穣や、米作りに八十八の手間がかかることにちなむ、という説です。

米 = 八 十 八
説4

仏教の教えから

お釈迦さまが説かれた教え(法)に由来するとも言われます。仏縁の深い数として八十八が選ばれた、という説です。

どれが正解という話ではなく、これだけ多くの説が生まれること自体が、八十八ヶ所が長く人々に親しまれてきた証なのかもしれません.

お遍路さん巡り方の種類

初心者お遍路さんが選択する(順打ち・逆打ち・区切り打ち・通し打ち)を簡単に説明します.

巡り方意味
順打ち1番から番号順に回る(基本)
逆打ち88番から逆に回る(ご利益3倍とも)
通し打ち一度に全部回る
区切り打ち何回かに分けて回る

各自の生活スタイルに合ったお参りの仕方が正解になります.よほどのこだわりがない場合は、まずは順打ちをお勧めします.

その他、お遍路さんに関するまとめ

お遍路御仕度ガイド
お遍路で必要なグッズを紹介
参拝のお作法
お寺に入るところから、参拝のお作法を紹介