お遍路グッズ選び 菅笠

お遍路グッズ選び 菅笠(すけがさ)

菅笠選びをお手伝い

四国お遍路

サイズの選定

菅笠のサイズには『大』と『小』があります.
『大』は水戸黄門の助さん、格さんが敵を倒すときに使う菅笠の大きさになります.
敵と戦うにはちょうどいいサイズとはいえ、おそらく、お遍路で悪代官の手下に相当する敵に遭遇することはないと思います.
そうなると、お銀さん(由美かおる)が身に着けている『小』サイズが最適な大きさになります.

ちなみに、風車の弥七がかぶってるイメージある、おわん型の笠は三度笠(さんどがさ)という名前のようです.あと、夜道や山道で急に襲ってくる浪人が目元まで隠している笠は深編笠(ふかあみがさ).さらに、首元までスッポリ隠れている、尺八を吹きながら、途中から刀に持ち替えて襲ってくる敵がかぶっているのは天蓋(てんがい)という笠のようです.

菅笠のいいところ

頭との設置面積が少なく、風邪通しも良く、日傘、雨よけにもなるのでお勧めのお遍路アイテムです.一見、風に弱そうに見えますが、あごひもを着けていれば大丈夫です.汗でべたつくことなどもないので清潔です.

菅笠のデメリット

菅笠の最大の問題は”かさばる”ということです.車での移動中の置き場所に困るんです.
傘の上に他の荷物を乗せることができない上、座席一人分のスペースは必要になります.
1一人旅の場合、助手席に置いて移動することになると思うのですが、装着の順番が合わないんです.

・お寺到着→菅笠の下にある →山谷袋(さんやぶくろ)と輪袈裟(わけさ)取り出し装着→その後に傘を被る
・車に戻る→笠を脱がないと、山谷袋(さんやぶくろ)と輪袈裟(わけさ)を取り外せない

先に笠をかぶると山谷袋や輪袈裟の輪っかが通らないんです・・・
輪袈裟の装着を忘れ、笠を被ったまま、助手席に置いてある輪袈裟を取ろうとすると
『メリメリメリ~』
壊れてしまったか?・・・と思うよな音

思っている以上に横幅があって、笠を被ったままだと車の中に頭を入れられないんです.
なかなか身につかないですが、とにかく、菅笠は最後に装着というのを体に叩き込む必要があります.

保管場所も困る

その他に、家での置き場所にも困るといこともお忘れなく・・・
想像してみて下さい、小さい雨傘を開いたまま保管できる場所が自宅にあるかな?

悩みに悩んで3ヶ月.ようやく菅笠の保管場所を確保.古いマンションなので床の間という場所がありまして、そのスペース上ギリギリに突っ張り棒で棚を作って保管しています.

菅笠の保管置場
下から覗くと見栄えは悪いのですが、大事なグッズなので、家の中で一番神聖な場所に保管ということでよしとしています.

金剛杖以上に保管場所に困るアイテムでもあります.

コメント

  1. […] 菅笠は夏場の日よけの機能として、最高の帽子の代わりのお遍路グッズになります.また、帽子と違い、お遍路さんの正装になりますので、菅笠を被ったまま参拝しても失礼になりません […]