結願と満願の違い

『結願』と『満願』の違い

お遍路のお参りをしていりと『結願』と『満願』という言葉をよく聞きます.どちらも同じ意味なのでしょうか?それとも別の意味があるのでしょうか?

『結願』とは

『結願』とは、願いを結ぶということで、一定の期間や回数を決めて修行や巡礼を終えたことを意味します.四国八十八ケ所のお遍路の巡礼においては、全ての札所をお参りしたことを『結願』といいます.
『通し打ち』『区切り打ち』『乱れ打ち』『逆打ち』など、特に順番などは関係なく、八十八ケ所の札所をお参りすると『結願』となります.また、有料にはなりますが、希望者には結願証明書も発行できます.
車お遍路3巡目結願

『満願』とは

四国八十八ケ所の札所を巡礼した後、高野山にお礼参りすることが習わしとなっています.弘法大師(空海)の御廟(ごびょう)がある高野山の奥の院に、四国お遍路の無事の感謝を伝えることを『満願』といいます.

奥の院で納経帳を渡すと『結願おめでとうございます』と声掛けを頂けます.細かいお話になりますが八十八ケ所のお参りの際に頂く朱印は、あくまで納経(巡礼の証)になるので日付の記載はありません.奥の院で頂くのは御朱印(参拝の記念)になりますので日付の記載があります.

四国お遍路専用の納経帳には高野山奥の院で御朱印を頂くページがあります
ページの左の端に日付があるのを確認頂けると思います
高野山お礼参り

納経帳には余白のページもありますので、真言宗の総本山でもある金剛峯寺で御朱印を頂くこともできます
四国巡礼満願お礼参り高野山

参考>納経と御朱印の違い
参考>納経帳には手を加えてはいけない(禁止)