高松-神戸を結ぶジャンボフェリーで西側半分を攻略(コスト重視)
関西方面から車(バイク)で巡る、四国お遍路の難所である35番清瀧寺、41番龍光寺、46番浄瑠璃寺、60番横峰寺や、陸の孤島と言われる足摺岬の先端にある38番金剛福寺など、四国の西半分を攻略する旅.神戸から夜中のAM1:00に出発するジャンボフェリーを利用し、42ヶ寺を巡る旅を紹介します.今回は66番雲辺寺を無料で登頂するルートを確認するのと、フェリー代を節約するためコスト重視のバイクで巡礼しました.
スケジュール
フェリーは夜中に出発する便で移動しているので、実質3泊6日の旅となっています.
1日目:66番雲辺寺→65番三角寺→29番国分寺・・・36番青龍寺
2日目:37番岩本寺・・・43番明石寺
3日目:44番大寶寺・・・54番延命寺
4日目:55番南光寺・・・68番神恵院/69番神恵院
5日目:ジャンボフェリー 高松港→神戸
0日目:ジャンボフェリー 神戸→高松港
0日目と記載している理由はAM1:00発の神戸発のジャンボフェリーを利用したためです.高知港にはAM5:15着の予定で運行されています.純粋な車移動と比べて、高速道路料金が4500円程度、フェリーの車両あり運賃は6500円程度です.ガソリン代を含めるとコストはほとんど同じです.移動中に仮眠できますので運転疲れをなくすことができます.バイクの場合は車より1500円程度安くなります.
コスト面ではほぼ同じですが、運転の労力、特に疲れやすいバイクの場合は大きなメリットがあるかと思います.
1日目:66番雲辺寺→65番三角寺→29番国分寺・・・36番青龍寺
ロープウェイ代金2,200円を節約
令和6年(2024年)の四国お遍路大改革以降、納経時間が8:00からになりましたので、少し変則のお遍路さんで巡りました.時間に余裕があるので66番雲辺寺はロープウェイを利用せず、自家用車(バイク)で登頂します.ロープウェイの代金2,200円の節約になります.
66番雲辺寺から65番三角寺は車のカーナビは問題ないのですが、GoogleナビやYahooナビはほとんど車が走らない林道に誘導される場合があるので注意しましょう.車の難所であることは間違いないですが、中盤と後半の一部が車と対向できないような細い道があります.ただし崖沿いなどの道はほとんどないので、バイクであればほぼ問題ないルートとなっています.
ナビで目指すのはロープウェイの駅ではなく、66番雲辺寺の駐車場を目指します.全く違う方向からのアプローチになりますので、出発前にナビゲーションはセットしておきましょう.
車お遍路難所No2
バイクで登頂すると60番横峰寺の平野林道は500円で済みます.普通乗用車は2000円となっていますので、大きなコストメリットがあります.しかし、狭くて急カーブが続く6kmの林道は四国お遍路のなかで最難関となります.車同士で対向できない狭い道幅が続く林道なので運転技術を問われる区間となります.そんな狭い林道をバイクで登頂するとどうなるのか?結論:バイクのほうが危険です.
車お遍路難所No3
60番横峰寺の平野林道ほどの距離はありませんが35番清瀧寺の道幅の細さの運転難易度は最強と言っていいでしょう.ではバイクで登頂すれば安全なのか?
結論:60番横峯寺同様バイクのほうが危険です.特に登りが危険で、急角度で曲がるカーブが多くありますが、このヘアピンを通過するタイミングで対向車に遭遇した場合のことを考えると恐怖しかありません.
私のような素人ライダーはバイクでヘアピンを曲がるだけでの必死のパッチの状況で、バイクを傾けている状況で急停止すると確実にコケます・・・では、ヘアピン前に一時停止して安全を確認してからと思うかもしれませんが、急カーブを通過するためにはハンドル、半クラッチ、アクセル、フットブレーキの操作が必要で、この複雑な操作をする前に坂道発進というプラス要素が加わります.
反射ではなく頭で考えながら運転している私のような初心者ライダーには非常に何度の高い操作が続く道のりとなっています.
1日目の目標札所
この日の目標札所は36番青龍寺.近くにある明徳義塾高校出身、第68代横綱 朝青龍関がこの170段の石垣を使って足腰を鍛えたというのは有名な話です.
宿泊
ライダーズイン中土佐
今回のお遍路はコスト重視のお遍路さんの旅を目指したため、バイクで移動のお参り.コストメリットもあり、憧れでもあったライダーズイン中土佐に宿泊.
素泊まりで何もオプションを選択しなければ3,000円台で利用できます.ロッジごとにエアコン、トイレとシャワーが完備されています.明かりがない、テレビがないなど、寝て休むだけならまったく問題ない施設となっています.
2日目:37番岩本寺・・・43番明石寺
2日は下道の移動距離が長い旅の日となります.ただし、この日はご褒美グルメの予定が入っています.
道の駅なぶら
宿泊先の朝食はスルーし、移動の途中にある道の駅『なぶら』でカツオのたたき定食のブランチというのはいかがでしょうか.営業開始は9:00からとなっており、10:00くらいまでに入店すれば混雑することなく頂けます.作り置きなどではなく、オーダーが入ってから藁焼きされます.
陸の孤島 足摺岬にある38金剛福寺
ヘリ移動でもしない限り、簡単にたどり着くことができない足摺岬.その先端にあるお遍路の札所が38番 金剛福寺になります.
四国の車お遍路、ここ38番 金剛福寺を攻略すれば25%くらいは終わったと言っても過言ではないでしょう.
宿泊
移動途中にあるというのと、コスト重視で利用した『いよプリンスホテル』.実家のマンションに帰ってきたようなお部屋ですが、隣接する温泉施設を無料で利用することができます.
3日目:44番大寶寺・・・54番延命寺
宿泊
・天然温泉がある
・コスト重視
・繁華街が近い
・有人のバイク置き場がある(しかも200円と安い)
食事
インバウンドの回復、イベント事のある季節や週末の有名店は予約でいっぱいです.一人飲みはあまり歓迎されないせいか、開店と同時入っても予約でいっぱいなんてことは良くあります.
気になるお店がある場合は予約を入れておくことをお勧めします.
この日は入ったお店がことごとく満席で入店できず、ふてくされてやけ食いを選択.人生初の次郎系のラーメンを食べました.次郎系ラーメン『ブタイチ』
4日目:55番南光寺・・・68番神恵院/69番神恵院
この日は高松東港に戻るルートの旅になります.今治市にある55番南光寺スタートし→西条市→60番横峰寺→観音寺市に入り、PM5:00の納経終了時間まで札所を巡る旅になります.
時間の区切りお遍路さんのことを考えると64番前神寺まではお参りを済ませておきたいです.
管理人一番のお気に入りのお札所64番前神寺
車お遍路最難関 60番横峯寺をバイクで登頂
四国の西半分を攻略する変則の車お遍路さんのため、60番横峰寺から66番雲辺寺にお参りするルートを選択しています.車お遍路の最難関と言っていい60番横峰寺、バイクで登頂した場合はどうなのだろうか?
私のバイク歴:アラフィフで二輪免許を取得.年間数回しか乗らないバイクライフを1年半.要するにド素人ライダーです.
登り:崖側を走ることが多く、対向車が来た場合のことを考えるとかなり危険な印象です.特に私のような素人ライダーはかなりの難所になります.こちらがバイクでも対向できないポイントもありますし、あったとしても落ち葉の上を走る必要があったりします.
下り:比較的、先の見通しがいいので対向車の事前措置行動をとりやすいです.それと、下りなので突然のエンストの確率は低いのでの立ちごけの心配はないです.
メリット:平野林道の通行料が普通乗用車の2,000円に対して二輪車は500円で済むという大きなコスト的なメリットがあります.
感想:次回もう1回バイクで行きますか?もう少し運転が上手になれば考えますが、今の腕前なら行かないを選択します.
地元のチェーン店 さぬき麺市場
全国区のさぬきうどんのチェーン店『丸亀製麺』『はなまるうどん』『つるまるうどん』などと違いはあるのか?うどん中を注文したのですが、うどんの量が香川県クラスのままのよう気がします.
時間調整
帰りの船はAM1:00になりますので、夜中までの時間調整が必要です.運転があるのでお酒を飲むこともできませんし、どうやって出船まで時間を調整しようか?食事だけでは時間が有り余るので温泉施設で時間調整するというのはいかがでしょうか.ものすごく混雑していますが、仮眠をとるスペースは空いているのでフェリーの出航時間まで時間調整可能です.
5日目:ジャンボフェリー 高松港→神戸
AM1:00発の神戸から高松は『りつりん2』という古い船なのですが、高松発の船は2022年に就航した新船の『あおい』という最新設備の綺麗なフェリーに乗船します.行と帰りのお作法が少し違うので改めてレポートします.
食事
同じメニューがあるようなのですが『りつりん2』で食べると立ち食いうどんにようになる、単なるうどんが新船の『あおい』食べるとオシャレな夜食に変身します.
コメント
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