バイクお遍路の旅

『歩きお遍路』『公共交通機関を使うお遍路』『バスツアーのお遍路』『車お遍路』に続く『バイクお遍路』の実情を紹介します．

危険がいっぱいバイクお遍路

あーやっちまった～．いきなりネガティブな情報からのスタートで申し訳ないです．バイクお遍路の旅は一般的な道路だけでなく、細くて急こう配の崖沿いの山道を走る区間があります．決して安心で快適な道ばかりではないので、それなりの覚悟が必要な旅になります．

バイクお遍路はフェリー移動がお勧め

バイク移動は車と比べると数倍疲労します．フェリーはコストメリットの教授を受けつつ、疲れ知らずの移動手段となります．さらに、移動時間に仮眠（休養）もできる一石三鳥くらいのメリットがあります．
関西方面からのお勧めは神戸－高松に運んでくれるジャンボフェリーです．
＞ジャンボフェリーの詳しい情報
徳島方面と、四国の東側、室戸岬の24番 最御崎寺、25番 津照寺、26番 金剛頂寺までは淡路島経由がいいかと思います．四国の西の半分と、香川の札所はジャンボフェリーを利用すると攻略が楽になります．

バイク遍路のモデルコース（区切り遍路）

バイクで四国の西側半分を巡礼する、区切り遍路のモデルコースの紹介です．
＞四国西側半分を巡礼するバイク遍路モデルコース
2025年のマジレポートです．

バイク遍路の問題まとめ

ガソリン給油問題

車より航続距離が短くなりますので、給油の間隔が短くなります．お遍路さんの移動はコンビニすらないような区間もあり、ただでさえ過疎化による人口減少でガソリンスタンドの廃業も多いところに、営業時間も短いです．さらに、価格の掲示のないスタンドなどは入りづらいんですよね・・特に高知は四国4県の中で一番ガソリンが高く、給油を躊躇すると、気づいたら山奥などということがよくあります．バイクの給油なので、給油容量もしれているので、XXkm走ったら必ず給油するなどのルールを決めておくほうが精神衛生的にはいいかもしれません．

ナビで迷う問題

国道や県道沿いにある札所は問題ないのですが、耕作地の裏側にあるような札所が何ヶ寺かあります．そこでやってしまいがちなのが、歩き遍路の看板に誘導され、とんでもんない道に迷い込んでしまう場合があります．

yahooナビやGoogleナビは注意

カーナビではない、yahooナビやGoogleナビは乗り物を選ばないナビゲーションになります．普段、街中で使う限りは、標識に従えばそれほど大きな問題は発生しないかと思います．しかし、四国のお遍路道となるとそうはいきません、ナビもギリギリ細い道を指示しますし、さらに、最大の問題は歩き遍路の看板です．車お遍路では見落とす歩き遍路看板を、バイクお遍路では拾ってしまうという不幸が発生します．
こういう農道に入ってしまうとＵターンもできず、にっちもさっちもいかなくなります．

そら見たことか、無理をすると、こんなことになります．高い位置に重量物を乗せていると、このまま起こすこともできないんです．荷物を外して→起こして→また装着するのはたいへんでした．

木の近くに停車するときは注意

これはお遍路だけお話ではないかと思いますが、木陰＝木の根っこの近くは木の根っこの盛り上がりなどがあり、平ではなく凸凹になっています．油断するとバランスを崩して転ぶことがあります．

天候不良問題

雨の日は車お遍路でもたいへんですが、バイクお遍路はさらにたいへんです．洋服や下着まではいいのですが、お遍路グッズや納経帳は絶対に濡らしたくないですよね．お遍路さんの雨はお参りどころか、移動するだけでも大変になります．事前予約している旅館やホテルなどもキャンセルしにくいですし、車お遍路と比べるとかなりハードルが高くなります．

暑いし寒い

これはお遍路さんだけの問題ではないですが、日帰りツーリングのように嫌になったら途中で引き返そうなどという選択ができません．晴れても、雨でも、進むしかないという過酷さがあります．

バイク遍路のいいところ

コスト的なメリット

・高速道路：軽自動車料金で走行できる
・有料道路：平野林道が2000円のところを500円で通行できる
・ガソリン代：車と比較すると半分～2/3で済む
・フェリー代金：車と比べると各段に安い
・ロープウェイ代などを節約
・ホテルの駐車代金も安い

車お遍路と比べると、バイクお遍路はさまざまなコストメリットがあります

その他のメリット

お寺の最奥の駐車場まで、駐車スペースや対向車のことを気にせず行けます．
歩く距離が短くなるというメリットがあります．

大寶寺（44番）だいほうじ

特に危険なライディング区間

バイクは道幅が狭いだけであれば得意かもしれませんが

という、4拍子、5拍子の悪条件揃うお寺さんがいくつかあります．
運転に慣れていないライダーさんは車以上に危険なお参りになります．

60番横峰寺の平野林道

先にも案内しましたが、60番横峯寺に続く平野林道は先の見通しが悪い、急な登り坂、急カーブの連続、砂利や落ち葉で滑りやすいなど、バイクが不得意な道のオンパレードです．また、片道6km、往復12kmの距離になりますので、一台も車とすれ違わないということはありません．常に先の状況を見て、対向する車が来た場合に備えて運転する必要があります．

35番 清瀧寺

距離はそれほどでもないのですが、Uターン級の鋭角な上り坂カーブがいくつかあります．このタイミングで前から車が来ると、確実に転倒するな、というポイントもあります．
また、先の見通しが悪い対向が一切できない細い道が何か所もあります．バイクの下りでバックすることは不可能ですが、最悪の場合、登りで車とかち合った場合、バイク側が数十mバックしないといけないポイントも多数あり．

一応、プロのタクシー運転手さんが選ぶルートもあるのですが、タクシーの運転手さんですら何度も切り返すようなポイントがあるので、大型バイクだと教習所で何度か経験した恐怖のクイックターンをしても無理なくらい鋭角なカーブになっています．

タクシーで登頂する方法

あこがれのバイクお遍路

ツーリングハウス

四国にライダー専用の宿泊施設がいくつかあります．
宿泊費もリーズナブルでバイクお遍路に最適な宿泊施設になります．

＞ライダーズイン中土佐に宿泊

フェリーに乗る

バイクの直距離移動といえばフェリー．車と比べると低コストで移動できるというところがいいです．

バイクお遍路の駐輪場について

格安のホテルや旅館などのほうが二輪の駐輪場が充実しているという傾向があります．
また、県庁所在地の徳島市、高松市、高知市、松山市は街中に二輪専用駐車場があります．
無料の駐輪場もありますが、24時間有人の駐車場が安心です．

松山市 フラワーパーキング 2番町

24時間 200円